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排卵後にアフターピルを飲んでも意味がない?仕組みから考える

最終更新:2026年8月21日

「もう排卵しているから飲んでも無駄では」という疑問はよく検索されます。仕組みのうえでは、たしかに排卵後の効果は期待しにくいのが事実です。ただし、それを理由に服用を見送るのは別の話です。

仕組み:排卵を遅らせる薬です

日本産科婦人科学会の指針は、レボノルゲストレルの働きをこう説明しています。

LHサージ前(卵胞サイズ15mm未満)にLNGが投与されると、LHサージの消失や遅延が起こり、約80%の女性ではその効果が5日以上続く。したがってLNGを排卵前に投与することによって、その後5〜7日間排卵が抑制される

ポイントは「LHサージ前」「排卵前に投与することによって」という条件です。この薬は排卵を先送りすることで、精子と卵子が出会う機会をずらします。

したがって、すでに排卵が起きたあとでは、この仕組みは働きにくいということになります。「意味がない」と言われるのはこのためです。

それでも自己判断で見送らないほうがよい理由

理屈としては上のとおりですが、実際の判断は別です。理由は3つあります。

  1. 排卵日は自分では正確に分かりません。周期は体調やストレスで簡単にずれます。アプリの予測は実際の排卵日とは一致しません
  2. 「排卵したはず」の思い込みで見送ると、取り返しがつきません。72時間という制限がある以上、判断を後回しにすると選択肢そのものが消えます
  3. 判断は医師・薬剤師ができます。最終月経日や周期を伝えれば、状況に応じた説明が受けられます

つまり「排卵後かもしれない」は、服用しない理由ではなく、相談する理由です。

薬局へ行く時間が取れない場合

時間が経っている場合

72時間を超えていても、指針にはこうあります。

72時間を超えてのLNGの使用は、用法・用量の適用外であるが有効である可能性が高い。120時間を超えてもLNGにECの効果があるか否かのデータはない

72〜120時間の範囲は適用外だが可能性は残るとされています。この場合は薬局での購入ではなく、医師の診療を受けることになります。

効かなかった場合の確認

服用の有無にかかわらず、次の月経は必ず確認してください。

妊娠が判明した場合も、その後の選択肢について相談できる時期は限られています。早く確認することが、選べる幅を広げます。

まとめ

この記事は学会指針の記載を整理したものです。個別の判断は医師・薬剤師にご相談ください。

参考にした資料

この記事は公的機関等の公表情報をもとに作成しています。医療行為・診断を行うものではなく、 医師・薬剤師の判断に代わるものではありません。掲載内容は2026年8月21日時点のものです。

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