服用後の性交は効果に影響します
日本産科婦人科学会の指針には、こう書かれています。
ECPの有効性はECP投与後の性行為の有無に影響される
理由は仕組みにあります。緊急避妊薬は排卵を5〜7日ほど遅らせる薬です。遅れた排卵がその後に起これば、そのタイミングでの性交は再び妊娠の可能性を持ちます。
つまり「飲んだからこの周期はもう大丈夫」ではありません。むしろ排卵が後ろにずれているぶん、注意が必要な時期が移動していると考えてください。
その後の避妊について
指針は具体的な期間を示しています。
ECPを服用した翌日から21日間、あるいは妊娠を早めに否定したい場合には14日間OCを服用させるなどして、きちんと避妊するように指導する
OCは低用量経口避妊薬のことです。緊急避妊薬はその1回に対応するもので、継続的な避妊効果はありません。
くり返し緊急避妊薬に頼る状態になっているなら、低用量ピルなどの継続的な方法を医師と相談したほうが、身体的にも費用的にも負担が軽くなります。オンライン診療でも相談できます。
薬局へ行く時間が取れない場合
2時間以内に吐いてしまったら
ここは対応が決まっています。
服用後2時間以内に嘔吐した女性は、ただちに1錠追加して服用する。服用後2時間を経過しての嘔吐であれば心配はいりません。
2時間が境目です。薬局で購入した場合はその場で服用するので、まず薬剤師に伝えてください。オンライン診療で処方を受けた場合は、処方元のクリニックに連絡してください。
起こりうる体調の変化
国内試験で報告された主な副作用と頻度です。
- 消退出血 46.2%/不正子宮出血 13.8%
- 頭痛 12.3%/悪心 9.2%/倦怠感 7.7%/傾眠 6.2%
多くは一時的なものです。眠気が報告されているため、服用当日は車の運転など注意が必要な行動を避けたほうが無難です。
確認すべきこと
最後に必ずやることは1つです。次の月経を確認してください。
- 95%は予定月経日の7日後以内に月経が来ます
- 7日以上遅れる、またはいつもより明らかに軽い場合は妊娠検査を受けてください
服用直後の出血の有無では判断できません。カレンダーに予定月経日を控えておくと確実です。
まとめ
- 服用後の性交は効果に影響する
- 指針は服用翌日から21日間(早く確認したい場合は14日間)の避妊を示している
- 2時間以内の嘔吐は追加服用
- 結果は次の月経で確認する
参考にした資料
この記事は公的機関等の公表情報をもとに作成しています。医療行為・診断を行うものではなく、 医師・薬剤師の判断に代わるものではありません。掲載内容は2026年8月21日時点のものです。