国内試験で報告された副作用と頻度
日本で承認されているレボノルゲストレル製剤(ノルレボ錠1.5mg)の添付文書には、国内第III相試験で報告された副作用の発現頻度が記載されています。
| 副作用 | 発現頻度 |
|---|---|
| 消退出血 | 46.2% |
| 不正子宮出血 | 13.8% |
| 頭痛 | 12.3% |
| 悪心(吐き気) | 9.2% |
| 倦怠感 | 7.7% |
| 傾眠(眠気) | 6.2% |
| 月経遅延・嘔吐 | 頻度不明 |
上位2つが出血に関するものです。約6割の人が、何らかの出血を経験する計算になります。これは薬が効いているかどうかとは別の話で、出血があってもなくても評価はできません。
吐き気は思ったより少ない
「アフターピルは吐き気がひどい」というイメージがありますが、これは古い方法の話です。
日本産科婦人科学会の指針によると、かつて使われていたヤッペ法(中用量ピルを2回服用する方法)では50.1%に悪心、14.8%に嘔吐が報告されていました。現在のレボノルゲストレル製剤では悪心は大幅に減っており、同指針は「3.6%に悪心が認められるが、嘔吐はほとんどみられない」としています。
添付文書の国内試験では悪心9.2%。いずれにしても、ヤッペ法の時代とは前提が違います。
薬局へ行く時間が取れない場合
飲んだあとに吐いてしまったら
ここは対応が決まっています。日本産科婦人科学会の指針では次のように示されています。
服用後2時間以内に嘔吐した女性は、ただちに1錠追加して服用する。服用後2時間を経過しての嘔吐であれば心配はいりません。
2時間が境目です。2時間以内に吐いてしまった場合、薬が十分に吸収されていない可能性があるため、追加の服用が必要になります。薬局で購入した場合はその場で服用するので、まず薬剤師に伝えてください。
いつまで続くのか
頭痛・吐き気・眠気・倦怠感は、多くが数時間から1〜2日で治まる一時的なものです。
出血については、消退出血が服用の数日後に起こることがあり、これは生理とは別のものです。詳しくは消退出血の記事で解説しています。
次の月経については、日本産科婦人科学会の指針が「80%以上の女性が予定月経日の前または2日後以内に月経があり、95%が予定月経日の7日後以内に月経がある」としています。
受診を考えたほうがよい場合
次のような場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。
- 月経が予定より7日以上遅れている、または通常より明らかに量が少ない(指針は妊娠検査を勧めています)
- 激しい腹痛が続く
- 出血が長く続く、量が異常に多い
- 服用後2時間以内に嘔吐し、追加服用ができていない
まとめ
- もっとも多いのは消退出血 46.2%。出血の有無で効果は判断できない
- 吐き気は9.2%。ヤッペ法時代の「50%」とは別の話
- 2時間以内に吐いたら追加服用が必要
- 月経が7日以上遅れたら妊娠検査
この記事は添付文書と学会指針の記載を整理したものです。個々の症状の判断は医師・薬剤師にご相談ください。
参考にした資料
- ノルレボ錠1.5mg 添付文書(医薬品医療機器総合機構)
- 日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(令和7年改訂版)」
- 日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成28年度改訂版)」
この記事は公的機関等の公表情報をもとに作成しています。医療行為・診断を行うものではなく、 医師・薬剤師の判断に代わるものではありません。掲載内容は2026年8月21日時点のものです。