国内で承認されているもの
緊急避妊の効能・効果で国内承認されているのはレボノルゲストレル製剤です。用法・用量は「性交後72時間以内にレボノルゲストレルとして1.5mgを1回経口投与する」と定められています。
製品としては、先発品のノルレボ錠1.5mgと、同じ有効成分の後発品(ジェネリック)があります。
| 先発品 | 後発品 | |
|---|---|---|
| 有効成分 | レボノルゲストレル 1.5mg(同じ) | |
| 用法 | 性交後72時間以内に1回1錠(同じ) | |
| 価格 | 高め | 低めのことが多い |
有効成分と量は同じです。選べる場合、違いは主に価格になります。実際にどちらを扱っているかは、薬局やクリニックによって異なります。
市販薬と処方薬の違い
同じレボノルゲストレルでも、入手経路によって扱いが変わります。
| 薬局で買う(市販) | 処方を受ける | |
|---|---|---|
| 区分 | 特定要指導医薬品 | 医療用医薬品 |
| 入手方法 | 対面のみ。その場で服用 | 対面診療またはオンライン診療 |
| 持ち帰り | できません | できます(配送も可) |
| 取扱店 | 厚生労働省に登録された薬局のみ | 医療機関 |
市販の緊急避妊薬は特定要指導医薬品に指定されており、ネット通販でもビデオ通話でも購入できません。オンラインで完結させたい場合は、医師の診療を受ける経路になります。
薬局へ行く時間が取れない場合
ヤッペ法との違い
かつてはヤッペ法(中用量ピルを12時間あけて2回服用する方法)が用いられていました。現在は専用の製剤があるため、通常は選ばれません。
日本産科婦人科学会の指針によると、ヤッペ法では50.1%に悪心、14.8%に嘔吐が報告されており、妊娠率も欧米の報告で3.2%、国内の報告で2.6%とされています。レボノルゲストレル法のほうが副作用が少なく、指針でも優位性が確認されています。
「アフターピルは吐き気がひどい」というイメージは、この時代のものです。
個人輸入・海外製品について
インターネットには、海外の緊急避妊薬を扱うと称するサイトがあります。当サイトはこれらを紹介しません。理由は次のとおりです。
- 国内で承認されていない医薬品が含まれます。品質・成分の保証がありません
- 偽造薬の報告があります
- 健康被害が生じても、医薬品副作用被害救済制度の対象外です
- 72時間の制限がある場面で、配送を待つのは現実的ではありません
費用を抑えたい場合は、後発品を扱う薬局やクリニックを探すほうが、安全かつ確実です。
どれを選ぶかより、どこで手に入るか
実際のところ、緊急避妊の場面で薬の種類を選べることは多くありません。その日に手に入るかどうかのほうが、はるかに重要です。
当サイトでは、厚生労働省が公表する販売可能な薬局15,957件を、現在地や都道府県から検索できます。取り扱っている製品名までは公表されていないため、具体的な種類や価格は店舗に電話で確認してください。
まとめ
- 国内承認はレボノルゲストレル製剤。先発品と後発品がある
- 市販薬は対面のみ・その場で服用。オンラインで買うことはできない
- ヤッペ法は副作用が多く、現在は通常選ばれない
- 個人輸入は品質の保証がなく、救済制度の対象外
参考にした資料
この記事は公的機関等の公表情報をもとに作成しています。医療行為・診断を行うものではなく、 医師・薬剤師の判断に代わるものではありません。掲載内容は2026年8月21日時点のものです。